今更なんですかねえ？

ここ2,3日、景気後退のニュースをテレビ、新聞紙上でよく見かけます。バブル経済崩壊後、大企業は不良債権処理と人件費削減をメインとした経営改革に躍起になってきました。政府は公共事業の削減で当面の財政支出を抑え本当の財政改革をいまだに先送りしています。その結果、大企業の収益は上昇しましたが、残念ながら日本経済全体の”牽引”はできなかったと見ていいのではないでしょうか。戦後の日本経済の復活劇には”牽引”ではなく推進”がありました。底上げとも言っていいでしょう。大量リストラや、雇用形態の変化により、不安定な労働者が増加し、一生懸命すれば報われるというような日本人を支えてきた道徳観や心の基盤までもが崩壊しているように思われます。経済は実験のできない学問ですが、過去の経験則は未来を予想するための大切な判断材料です。ばらまき予算大いに結構だと思います。底上げのためにはお金の滞留を解き、大きな流動を作るべきだと思います。