角栄の呪縛

　バブル経済崩壊後、破綻したといっても良いと思いますが、戦後のいわゆる金権政治と官僚と政治家の関係を構築した田中元総理のお膝元で育ったのが民主党の小沢代表です。当時の日本は、高度経済成長と相まって、経済の下に政治が置かれた時代でした。ある本によれば、自民党総裁選で80億ものお金が乱れ飛ぶような時代です。そのとき、まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いだった田中角栄派閥の若手のホープだったのが小沢さんです。それ以降、角栄さんが構築したスタイルを踏襲するだけの自民党の中枢で活躍し、離党後、自由党を結成、現在に至るわけですが、政治人生の大半を権力の中枢ですごした人が、今更、本当に国民の立場に立った政治が行えるものでしょか？癒着、天下り、族議員、40年近くたった今、角栄政治のツケが噴出しています。民主党の幹部はみんな小沢さんと同様に角栄さんの下で政治を学んでいます。そんな人達よりも、幾分、角栄を知らない自民党若手議員のほうがまっとうな気がします。