2009年 1月 15日 (木)
ベシアナちゃん
by 清田哲也
1歳9ヶ月でコソボ紛争の戦禍に会い、大やけどを負い右耳を失った少女なんですが、日本のNPOにより日本でやけどの治療と右耳再生の手術を受けました。日本で治療している間は爆撃もないしロケット弾が飛んでくることもありません。安全なのです。しかし、両親とは離れ離れ、しかもこの間にも両親や祖国の友達は戦禍にさらされているのです。彼女は無事治療を終え、現在は祖国で両親と暮らしているそうです。このNPOの方が言ってましたがなぜ彼女だけなのかという葛藤がいつもつきまとうそうです。現地には同じような境遇の子どもたちがたくさんいて、全員を助けたいという衝動にかられるそうですが、物理的にそれは不可能で、どうしようもないやるせなさを感じてしまうとか・・日本は安全です。平和ではありません。この安全が何によって担保されているのか、また、安全が担保されている日本が飢餓や戦禍にさらされている世界中の人々に対して何ができるのかを考えさせられます。
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