2010年 1月 8日 (金)
価値観
by 清田哲也
非常に漠然とした話なんですけど、今の時代、価値観が定まらない時代のような気がします。当然、価値観なんていうのは十人十色で定まりようがないものなんですけど、10〜20年前は基本的な価値観が社会の中にあって、みんなが大体それに沿って生きていたような気がします。そんな多数が共有する価値観が崩壊し、今は何を指標に生きていけばいいのかわかりにくい状態ではないでしょうか。つまり、右肩上がりの経済が作りだした価値観がその経済の崩壊と同時になくなってしまったんだけど、人間は大体が経験則に支配されがちなので、従来の価値観を容易に変えることはできないし、自分だけならまだしも、全く違う価値観を持った若い世代を認めることができず、なかなか世代間の調和と協働がうまくいかない。各世代ごとに価値観を変える必要はないけれども、全く違う時代に育った世代の価値観を互いに認めて、学びあう姿勢が、特に地方都市には必要ですし、それが、日本を元気にしていく新しい価値観を生み出す力になっていくんじゃないでしょうか。
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