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2008年 6月 11日 (水)

公共工事の値段〜建築編

by 清田哲也

弥生給食センターの入札で6社のうち5社が入札辞退という異例の結果が生じました。大きな要因として、毎月、価格高騰を続ける鋼材、油、生コンなどの主要資材をはじめとする各種資材の流通実勢単価が設計価格に反映されていないことがあげられます。また、建築工事の場合、工事発注の前に設計士事務所に設計業務を発注し納品された図面、数量をを元に工事金額を決定していくわけですが、設計士の力量により、図面と数量の不一致が生じたり、実際の施工方法を鑑みずに図面を書いたりと、実際に出来上がる建築物に対する責任感が欠如している場合もなきにしもあらずです。しかし、一番問題なのは発注者側(市役所)の能力です。納品された図面通りに施工するには自分たちが持っている予算で本当にできるのか、資材の高騰はどう対応するか、図面と数量の不一致はないかなど税金を使い発注する者としての責任が欠如していたのでは、施工業者も、設計士事務所も、市民も被害者です。公共事業単価が高いなんて気安く言う評論家が多くいますけど、土木の一般作業員の設計単価は1日あたり12000円を切っています。これって高いんでしょうかねえ?


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