議会改革

　現在佐伯市議会には3つの特別委員会が設置されています。そのなかの一つが議会改革特別委員会、地方分権の議論が高まる中、市議会が果たす新たな役割や、従来の在り方を見直し、議会としてより充実した機能を発揮するためにどうするのかを調査・研究する委員会です。全国的に議会改革の機運は高まっており、他の先進地の実例を見ると、党派、会派関係なく４〜５人でグループ分けし、市内の各地域で市民との意見交換を行う出張議会を開催したりしています。もちろん他にも多岐にわたるのですが、僕が注目したのは、今まで議員個人の裁量に委ねられていた、”伝える”という作業を議会全体で取り組む方向性が多く示されているように感じます。実際、個人で多くの有権者に伝えていくのは費用も時間も労力もかなりのものです。だから実行する人は少なく、結果として有権者の選挙離れに繋がっていったのではないかと思います。議員活動と選挙活動の線引きという点では曖昧さを残しますが、議員として”伝える”仕事を全員が公平に遂行できるので、議員にも市民にもいいことだと思います。ただし、いくら議会と有権者の距離を縮める努力をしても、若い世代の投票率に関しては学校現場での政治に関する教育が必要だと思います。