本質は

　福島原発に関する、東電と政府の対応はあきらかにおかしい。ここで書くのは我慢していたけど、今、この時も第一原発のなかで、誰も経験がない非常事態に立ち向かっている人たちがいます。そのことを思うと、悔しさと、悲しさ、怒りが入り混じった何とも言えない感情になってしまいます。
最初の報告でなぜ、避難範囲を５０ｋｍ以上に設定しなかったのか？　海水注入が遅れた（ためらったという方が正確か）のはなぜか？　１号炉事故の時点で2〜6号炉にも海水注入をおこなうべきだったのでは？
現場は目の前の作業に真剣です。すでに異常事態なのだから住民のパニックを心配するより、人命を優先して余裕をみた避難範囲を指示すべき、徐々に避難範囲が広がる方が住民の不安をあおる。海水注入は廃炉を意味する。東電幹部が人命より炉を優先した可能性を感じた。現場が危険区域なのはわかる。誰だって自分がかわいいが、自分の部下、同僚が頑張っているのに、同じ会社の社員として、国民の命と、自分の会社のために老若とわず社員を現場に投入すべきだ。立案、指示する人間が無能だと現場は混乱する。どうせ情報開示する気がないなら、社長以下、天下ってきてるＯＢも含めて全員現場に行け！！まずは人命だ。作業員も含め国民の全部の命が優先。
東電を指導できなかった内閣、それと日本の原子力行政の杜撰さを糺すのはみんなの命が守られてからだ。過去のこと、勉強すればするほど腹が立つ。
自分の不勉強さがこれほど悔しいと思ったことはない。