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2011年 12月 20日 (火)

ギャンブル依存症

by 清田哲也

 大きなテーマですね。従来は、本人の未熟、意思の薄弱で片づけられてきましたが、近年は、精神疾患としての認識が深まってきました。しかしながら、行政の取り組みは進んでおらず、2007年に厚労省が依存症患者の人数把握にやっと取り組みだした程度です。依存症にある本人だけではなく家族をはじめとする周りの人たちにも大きな影響を及ぼす深刻な症状です。ギャンブルと言っても幅広いので、blackさんからコメントありました、パチンコについて私見をのべてみたいと思います。

まず、僕自身、パチンコやります。好きか、嫌いかと問われれば、好きです。今は、月に1回いくか行かないか位ですが、サラリーマン時代は、時間とお金が許す時は行ってました。幸運にも、他人様から借金したり、高い金利で借りたりしない範囲で遊んでいましたが、誰しも、一歩間違えば依存症に陥る可能性は十分あると思います。大学時代からのパチンコ歴で学んだことは、お店の方が圧倒的に強い!ということです。パチンコであれば釘、スロットであれば設定、その台の全てを掌握しているからです。さらに、丹念にデータを集めて、有利な台を絞ったとしても、他のお客さんがいるので、意中の台に座れるとは限りませんし、その台が必ず出るなんていう保証はどこにもありません。パチンコ店も従業員の方に給料を払う、営利企業ですから当然のことなんですけどね。友人で、パチンコ年間収支黒字を何年間も続けている強者がいますけど、彼は、勝っているときにやめる、軍資金がない時は行かない、打ちたい台がなければ打たない、これを徹底できていました。依存状態に陥っている方は、おそらく、勝ちたいという気持ちはあるのでしょうが、パチンコ店にいくだけで落ち着くし、勝った時のイメージばかりを追いかけ、冷静さを失っているので、小額の勝ちではやめられなくなってしまうのでしょう。100円でも勝ちは勝ち、遊ばせてもらったなあと思えるかどうかだと思います。

少々、前置きが長くなってしまいましたが、依存症に対して行政がいかに対応していくかということですが、精神疾患としての認定があれば、様々な減免措置が受けられるのではないかと思います。また、その家族、特に子どもに対するケアは、他の病気と同様に行政はもとより、親族、地域の大人たちがしっかり行っていく必要があると思います。まだまだ本人の資質による部分が大きいという認識が根強い中で、精神疾患の認定自体がとりにくい状況ですので、身近な方々の支援なき支援(安易にお金を都合しない)が重要です。現状では、ギャンブル依存症に限定した行政支援は厳しいと思われます。ただし、予防措置を行政が講ずる(広報など)ことは早急に検討するべきだと思います。


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