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2012年 4月 11日 (水)

双葉町

by 清田哲也

 国は無責任だと思います。原発事故もいつ収束するかもわからない、除染もいつまでかかるかも、その効果もわからないのに、数十年単位で帰れないという明言はしない。ここをはっきりしないから、次へ進めません。
仮に、来年から住んでいいですよと言われても、子どもを持つ世帯が帰るでしょうか?事故の内容も、健康被害も、曖昧なまま時間だけが過ぎていきます。がれき処理にしても同様です。義捐金を送るのに、自分の家を売って、借金までして行う人はいませんよね。自分のできる範囲で、善意を示すことはあります。しかしながら、がれきの受け入れを全国の自治体に求めるのは、ある意味、家を売って、借金して善意を示せと言っているように聞こえます。もちろん、放射性物質が完全に0という検査体制が確立されれば、できる分ずつ受け入れをすることは、だれしも異論はないでしょう。国がいうことが信じられないから、ほとんどの自治体が受け入れに慎重になってしまっているのに、政府はわかっていないのでしょう。


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