2015年 5月 19日 (火)
大阪住民投票に見る政治
by 清田哲也
みなさん、おはようございます。
大阪都構想に係る住民投票は、反対が賛成を上回る結果となりました。内容に関しては、私、熟知しておりませんので触れませんが、住民投票をするに至る経緯については、やや拙速であったように思います。議会での議論の中で、修正を加えながら実現を目指す作業にもう少し労力を割いてもよかったのではないでしょうか。もちろん、反対派の態度にも問題があったのだとは思います。二重行政の無駄を取り除くと言うのが都構想の主目的ですが、例えば施設や制度は、利用していない人にとっては無駄と映りますが、利用者にとっては大変助かっているというものも少なくありません。
政治は生活です。無駄を省き、選択と集中を繰り返せば財政はある程度健全化に向かいます。しかし、省かれた無駄に救われている方々や、選択からもれ、集中と関係ない分野は二度と日にあたることはありません。無駄を省き選択と集中の方向性は間違ってはいませんが、最小公倍数だけを追い求めるのではなく、全体としては最大公約数を見つけ出すバランスが政治の役割なのではないかと思います。
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