2008年 5月 25日 (日)
景気予測
by 清田哲也
今朝の新聞に、日本経済は2008、2009年度で緩やかな回復とありましたが、そんな気配すら感じないのは僕だけでしょうか?トヨタ自動車をはじめとする大企業は好決算で日本経済の牽引役になっているのは確かなんですが、その好決算の大きな要因はここ数年行ったリストラや賃金カット。つまり実態経済は国民の多くは収入が減り、その減収分を補って余りある経済効果を企業の収益がもたらしているということではないでしょうか。景気の判断材料として、住宅着工戸数をはじめとする個人消費がよくとりあげられますが、回復基調であるのに国内の個人消費は冷え込んだまま、これが伴えば本当の回復なんでしょうが、世帯収入は上がらず、物価は高騰、老後の社会保障制度も不透明となれば個人消費なんて伸びるわけがありませんよね。もちろん、原油高やサブプライムなどの外的要因も大きいのですが、この状態が長く続けば続くほど日本経済は疲弊します。そうなると、食料自給率が低い日本は深刻な食糧不足が懸念されます。新たな農業政策と雇用政策が急務になってきています。
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