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2008年 10月 8日 (水)

やっと・・

by 清田哲也

 建設業の経営はこの10年間悪化の一途、公共事業の減少は大きな要因の一つですが、私が思うに、もう一つの大きな要因、労務単価の下落、これが、建設業者の経営だけでなく、従事人口の多い建設業であるだけに、幅広い世帯収入の低下をもたらし、経済全体にもたらした悪影響もかなりあったのではないかと考えます。前にも書きましたけど、12、3年前は15000円ほどあった普通作業員の設計労務単価が、現在は11200円、2000円ほど、業者が手出しをして作業員を雇っている状況です。地方建設業の倒産が相次ぐ中、国土交通省は、やっと、重い腰をあげ、労務単価の見直しの検討にはいりました。資材に関しても、実勢価格と設計価格が逆転しているケースも多々見られ、発注段階での慎重な単価設定が急務になってきています。行政の杜撰な発注業務のツケを業者が負担している感も否めません。


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