2009年 1月 5日 (月)
日本らしさ
by 清田哲也
正月間に見たテレビや、読んだ本の中に、アメリカ追随型の経済至上主義が日本国内に蔓延していることが大変なげかわしいというような論調がありました。アメリカ追随というキーワードを掘り下げれば、田母神さんのように、あの戦争以前の日本に遡らなければなりません。しかし、このような論調は経済が順調なときは一切聞こえてきません。いつの時代も先行きの不透感が増したとき、精神論やその時の日本人としての傾向が語られます。そして必ずいわれます、かつて日本は・・とか、日本人としての・・とか。諸説様々ありますが、日本国の歴史を見直し、これからの国の形を考える作業は今を生きる我々に課せられた使命であるような気がします。冷戦終結以降、アメリカ中心の世界史は終わろうとしているのかもしれません。しかしアメリカには、まだ、国民が自らの手でリーダーを選び、世の中を変えようという民意があります。この民意こそが国の希望となり力になります。政治制度が違うので一概に比較はできませんが、わが国に今一番必要なのは、マスコミ主導政治を打破し、民意の喚起を促すような政治ではないでしょうか。
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