2009年 8月 10日 (月)
正しい報道を
by 清田哲也
朝の情報番組で、街頭インタビューでの50代サラリーマンの一言が、大変気になってしまいました。「一日に数百台しか通行量のない道路は造るのをやめるべき」地方の現状、生活形態を知らない方のもっともな意見かもしれません。しかし、間違いなくこの方の意識形成の中で過去の報道から受けている影響が大きいと思うのです。こんな山奥に、これだけ立派な道路を、こんなに大きなお金をかけて造ったという報道。その事実と同時に、この道路ができたことにより、救急搬送が30分短縮され、助からない命が助かるようになったという、少数の受益者の声は黙殺してしまう報道。公共事業は国民の安全、生活に資する事業なので、民間でいう費用対効果だけでは計れないものであるはずです。無駄なものはあります。しかしそのほとんどは縦割り行政の結果、公共事業そのものが悪ではありません。いいかげん、歪んだ報道を改めてほしいものです。
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